EAT CLEAN

今日から始まる新しい自分。食べ方が変われば、人生が変わる!

日本の食品ロスは年間650万トン

 

 

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流通業は新技術で「食品ロス」の削減を

 

まだ食べられるのに捨てられる「食品ロス」を減らすため、

政府は2030年までに家庭からの排気量を00年度の半分にする目標を定めた。

達成には消費者の意識改革が欠かせない。

ただ、それ以上に問題なのは、卸や小売りなど流通の過程で廃棄される食品だ。

流通業は新技術を活用するなど、食品ロスの削減に知恵を絞ってほしい。

 

7月14日(土)日経新聞 社説より引用

 

たくさんの食品が廃棄されているのを意識していますか?

今の便利な世の中は、沢山の廃棄ロス が前提で成り立っています。

 

日本の食品ロスは年間650万トン。

これを日本人1人当たりに換算すると、毎日お茶碗約1杯分

(約136g)のご飯の量を捨てていることになります。

 

25メートルプールに換算すると、1日で約60杯分の重さの

食品ロスが出ている計算。

 

すごい量です。

 

日本の食品ロス、年間650万トンは、

売れ残りや期限を超えた食品、食べ残しなど、

本来食べられたはずの、いわゆる「食品ロス」だけの数値。

 

 

 

食糧廃棄率は世界一

 

日本の食品ロス、一人当たりの廃棄量は世界一。

なんとも不名誉なことですね。

 

「いつでも買える」「どこでも買える」といった便利な

世の中を追求しすぎたのかな、と思います。

今では一般的となった添加物や保存料もそのためのものですしね。

 

 

日本国内における年間の食品廃棄量は、食料消費全体の3割にあたる約2,800万トン。

 

10あったら、7を食べて、3を捨てている。

 

 

世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食料援助量

年間約320万トン(平成26年)ですから、それを大きく上回る量です。

 

 

 

私がそのことを知ったのは、小学生のとき。

スーパーマーケットに入っているドーナツ屋さんの裏手に、

 

ビニール袋に入った大量のドーナツを目にしました。

その時、食品が捨てられるということに衝撃を受けたのを

覚えています。

 

 

  

「3分の1ルール」が廃棄の原因?

 

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「3分の1ルール」とは、食品業界の商慣行のこと。

 

メーカーや食品卸は、製造日から賞味期限までの期間のうち、

最初の3分の1が過ぎる前に小売店への納品を強いられます。

 

消費者に根強い鮮度志向があるためで、これを超過した食品は

破棄されることが多くなっているのが現状。

 

 

 

また、日本では飲食店での持ち帰りが一般的ではないですよね?

「持って帰りたいんですけど、、」

というと、

「衛生上お断りしております」

と言われることがほとんど。

 

一方、アメリカなどでは持ち帰りが普通。

アメリカでは食べきれなかった食事はお持ち帰りができる文化なんです。

 

 

最近では、余った食材を売りたい飲食店と、安く買いたい消費者を

インターネット上でつなぐ「フードシェア」というサービスも

出てきました。

 

 

ITを活用し、まずは精度の高い需給予測を行う。

そのうえで消費期限に応じ、自動で値段を書き換える仕組みなど、

工夫の余地はありそうですね。

 

容器や製造方法を見直すことで、期限を長くすることだって可能!

 

 

アメリカでは、すでに同じ商品でも消費期限が迫ったものと

そうでないものを識別し、自動的に価格を変えて表示する

スーパーがあるようですよ。

 

食糧自給率が40%を切る日本で、大量の食糧が廃棄されている。

 

環境破壊、資源の枯渇、そして貧困改善の停滞など、様々な問題が

潜む食品ロス。

 

いまこそ「mottainai」精神を発揮するときかもしれません。

 

 

 参考:「政府広報オンラインhttps://www.gov-online.go.jp/useful/article/201303/4.html

http://www.tenpo.biz/tentsu/entry/2018/03/30/150000