暑いですね。
夏風邪を引いてませんか?
先日の日経新聞で面白い記事を見つけたので、シェアします。
風邪に抗生物質 6割処方
ウィルス性の風邪をひいた患者が抗生物質などの抗菌薬を希望したとき、約6割の診療所が求めに応じて処方していたことが日本化学療法学会と日本感染症学会の合同調査で分かった。
抗菌薬はウイルス性の風邪には効果がないとされる。
抗菌薬の大量使用は、抗菌剤が効かない薬剤耐性菌の増加につながるため、国は適切な処方を呼び掛けている。
ウィルス性の風邪に抗生物質は効かない
もしあなたが、「抗生物質を風邪の特効薬だと思っている」なら、
無駄な薬を飲んでいるかもしれません。
薬とは、基本的に「毒」です。
ただし、正しく使用すれば、人体には影響がないように設計されています。
例えば、抗生物質は、ヒトにはほとんど害がありませんが、細菌には毒となります。
不要な薬を飲むと、身体にダメージを与えることになります。
そもそも風邪で熱が出るのは、
熱を出すことでウィルスを死滅させることができるから。
風邪薬は、風邪を「根治させる」ものではなく、「症状を緩和する」もの。
もしカラダが発熱してウィルスを死滅させようとしているのに、
解熱剤を使って熱を下げてしまったら、ウィルスに打ち勝つことはできず、
だらだらと風邪が長引いてしまいます。
ついつい仕事を休めなくて風邪が長引いてしまったという経験が
あるのではないでしょうか。
抗生物質は、「細菌」を殺す薬
抗生剤は「細菌」を殺す薬であり、「ウイルス」を殺す薬ではありません。
「ウイルス」と「細菌」はまったく異なる生物。
ウィルスが引き起こす病気といえば、風邪や、ノロウイルス、デング熱やエボラ出血熱。
一方、細菌が引き起こす病気といえば、肺炎球菌による肺炎、膀胱炎、サルモネラ属菌による食中毒、溶連菌による咽頭炎などです。
風邪の原因の8割以上はウイルスのため、
ほとんどの風邪に抗生剤は効かないのです。
恐るべき抗生物質の「副作用」
薬を飲んでお腹を下したことはありませんか?
抗生剤の副作用として代表的なものが、下痢です。
お腹の中にたくさんいる腸内細菌が抗生剤によって殺され、
それが原因で下痢が起こります。
せっかく育ててきた腸内細菌が、抗生物質を飲むことによって、
すべて流されてしまいます。
蕁麻疹(じんましん)や肝機能障害などの副作用もあります。
私も、高校生の時から風邪にしょっちゅうかかっていたため、
必ず医者に行っていました。
そこで必ず処方されたのが、抗生物質。
その抗生物質を飲み続けたら、
ある日突然、カラダに発疹が。
あれよあれよという間に、全身に広がり、すさまじいことに。
実は、これ、抗生物質を飲みすぎたことによる、
副作用、薬疹だったのです。
それからというもの、主だった抗生物質を飲むと
発疹がでるようになってしまいました。
あの時、抗生物質を乱用していなかったら、、、と思うも
時すでに遅し。
というか、飲んでいても全く意味がなかったという。。。(笑)
飲み続けました。
その結果、肝機能が落ち、全身がだるくなり日常生活を送るのも辛かったです。
それ以来、医者で薬を出されても、やみくもに飲まなくなりました。
自分のカラダのことは、自分が一番分かっていると思うのです。
だから、自分のカラダに聞いてみるようにしています。
薬剤耐性を持った細菌で死に至る
抗菌剤を大量使用することで、薬剤耐性菌が増加します。
危険性が少ない細菌でも薬剤耐性を持つと、
感染した人は死に至ることがあるのです。
厚生労働省によると、抗菌薬の不適切使用対策などを取らなければ、
50年には世界で年1千万人が薬剤耐性菌で死亡するとの推計が出ている、
とのこと。
抗生剤を使うほど、薬に負けじと細菌が強くなり、抗生剤は効きにくくなるのです。
これは、農薬も同じ。
虫が耐性を持ち、使えば使うほど菌が強くなっていくのです。
無知はコワイです。
医者の言いなりになる前に、自ら知識を身に付けて、
自らの身を守りたいものですね。