ダマされる前に知っておきたい食事の新常識
あっちの本では「いい」って言ってたのに、
こっちの本では「ダメ」って書いてある。
いったいどっちを信じたらいいのー??
と分からなくなることは、しょっちゅう起きます。
そういう場合は、「冷静に最新の正しい情報を得る」ことが大事。
最新の情報を持っている人は、世界の医学論文を原文のまま読んでいるものです。
さて、前回もご紹介した
「医者が教える食事術 最強の教科書」(医学博士 牧田善二)
から、本日は3つのポイントをご紹介します。
前回の記事はこちらです。
①糖質が太る唯一の原因
「え、太るのは脂肪が原因でしょ??」
とおもったあなた。
それは、食品業界が作りだしたウソ。
食品業界は「低脂肪」の商品を売り出すために、脂肪を悪者にしましたが、
あなたを太らせる原因は、「糖質(炭水化物)」なのです。
脂肪ではありません。
なぜ太るのか?
食べたものは、消化・吸収の過程で、新しい物質に分解・合成されます。
脂肪を食べたから、そのまま脂肪になるというのではなく、
糖質を過剰摂取して、ブドウ糖が余ると、中性脂肪が蓄積するのです。
私たちの血液中には、普段からある程度のブドウ糖が存在し、
血糖値が一定の基準(70~140)に保たれています。
この血糖値にかかわるブドウ糖の元となるのが、糖質です。
インシュリンが余ったブドウ糖をグリコーゲンに変えて肝臓や筋肉に取り込みます。
しかし、グリコーゲンとして脂肪内に取り込める量には限界があり、
余ったブドウ糖は、中性脂肪に変えて脂肪細胞に取り込まれます。
これが肥満の原因なのです。
低脂肪のヨーグルトを選んでも、そこに大量の砂糖が入っていたら意味がありません。
ただし、注意していただきたいのは、
「糖質がいけないなら、お米を食べるのはやめよう」と簡単に結論づけないこと。
やめてほしいのは、単糖類(砂糖やブドウ糖、果糖など)であって、
炭水化物全般ではありません。
とくに、玄米は、完全食といわれるくらいビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富で、
血糖値も上げにくい食べ物です。
また、ご飯をしっかりたべることで、脳に栄養を与え、
「甘いものが食べたい」という欲求を抑えることができます。
糖質制限をするなら、「パンを減らす」ことから始めてみましょう。
小麦はあらゆる点で問題があり、パンに含まれているショートニングや添加物は、
体に負担を与えます。
②カロリーと肥満は関係ない
肥満は血糖値が上がることで起きるのであり、カロリーは関係ありません。
詳しくはこちら
ウィスキーをがぶがぶ飲むのに、痩せている人が周りにいませんか?
ウィスキーはボトル半分でゆうに800キロカロリーを超えています。
ただし、ウィスキーには糖質がほとんど含まれていないので、太らないのです。
一方、じゃがいもを食べながら。ビールをがぶがぶ飲むドイツ人が太っているのには、
それらに糖質が多いからです。
スポーツや体を鍛えている人で、プロテインを飲んでいる人は結構多いのではないでしょうか。
でも、これが危険。
人工的な商品には、自然な食品とは比べ物にならないほど
大量のタンパク質が含まれています。
実際の食べ物だと、大量に食べるといっても上限があります。
しかし、サプリメントや人工的な商品だと、特定の栄養をだけを
抽出して配合するので、実際には摂取できないほどの栄養素を配合することが
できるのです。
タンパク質によって体内で生まれる尿素窒素などの毒素は、
腎臓が濾過して尿に排出します。
人工的に大量のタンパク質を摂取することは、
その働きを腎臓に強要し疲弊させ、重大な被害を生みかねません。
また、タンパク質の大量摂取は骨に悪い影響を与える、という論文もあります。
また、一般的なプロテインは乳製品由来のプロテイン(ホエイプロテインやカゼインプロテイン)であり、
乳製品が体質に合わない人が多い日本人が日常的に摂取するのは
あまりおススメできません。
「乳糖不耐症」によって、日常的に不調をきたしているかもしれませんよ。
参考・一部引用:「医者が教える最強の食事術」
もっと詳しく知りたい方は、ぜひこの本を読んでみてくださいね!
ひとつひとつの章が短く、区切ってあるので読みやすいです。
40万部突破だそうです。