医療は遺伝子に合わせて選ぶ時代
あなたは不思議に思ったことはないですか?
「ひとそれぞれ体質が違うのに、処方される薬はなんで一緒なんだろう?」
私は、薬は飲まないほうがいいと思っています。
薬とは、多かれ少なかれ、毒です。
薬剤師は、
「薬の有効性が、薬の危険性を超えるときのみ、薬を処方するように」と学びます。
人間の体は、純粋な物質(つまりは化学物質)は受け付けないように
できています。
人間の体は、有機物を吸収するようにできていますが、
化学物質は、完全なる無機質です。
そのため、化学物質を入れると、それを異物として認識し、
拒否反応(=副作用)が出ます。
漢方薬も基本的に同じです。
「漢方薬なら体に優しい」は間違い。
実際、私は、抗生物質の飲みすぎで、あるときから、
抗生物質を飲むと、全身に激しい発疹が出るようになりました。
漢方薬ならいいだろう、と思い、
漢方専門のお医者さんに調合してもらいましたが、
漢方薬でも副作用(体の発疹)が出ました。
人工的に濃縮された成分、というのは、自然界に存在する姿ではなく、
体にとっては、「異物」として認識されてしまうのです。
不調を治すために飲んだ薬が、別の不調を作り出す
中でも、危険性が高いのが
「抗~~薬」
「~~阻害剤」
「~~抑制剤」といった名前が付いている薬。
これらの薬は体の酵素や神経伝達物質などの動きの一部をブロックすることで、
症状を止めたり、数値を下げます。
その結果、一時的に痛みが治まったり、症状が治まります。
でも、これは「治まった」だけであって、「治った」のではありません。
体のどこかに不具合があり症状に現れるのは、
そこを自然治癒させようとして生じるもの。
健康になるために必要な体内システムの働きなのです。
それを無理やり止めるのは自然治癒力を奪うことになるのです。
人間の体は一つの細胞が分裂を繰り返してできたものです。
薬として内服した化学物質は胃腸で吸収され、全身に行き渡るため、
結果、悪くない臓器まで痛めつけてしまう場合もあります。
必要なのは根本治療
昔と今では、病気の「構図」が変わってきたと思うのです。
現在主流となっている西洋医学では、
「症状そのもの」を改善しようとします。
例えば、血圧が高いなら、降圧剤、
関節が痛いなら、鎮痛剤、
これでは、「症状」という表面上のものを無くすだけで、
根本的な解決にはなりません。
これらの原因は、
「食生活の乱れ」や「運動不足」、「ストレス」による
「肥満」や「腸内環境の悪化」という共通したものに他なりません。
今主流となっている病気の多くは、
血液中の成分が乱れることによるもの。
塩分が多ければ、高血圧。
糖が多ければ、糖尿病。
脂肪が多ければ、高脂血症。
尿酸が多ければ、痛風。
これらが原因で、血管が詰まったり、切れたりします。
その場所が脳であれば、脳梗塞だし、
その場所が心臓であれば、心筋梗塞。
別に、脳や心臓それ自体が悪いというわけではありませんよね。
けれども、症状が出る箇所によって、名前が付けられているので、
根本的な原因を見逃してしまいがちです。
腸内環境の悪化が病気の原因
腸は「第二の脳」といわれるほど、重要な臓器です。
そして、あらゆる病気の原因は、
腸内環境の乱れが原因と言われています。
現代人の食生活は、
1960年代から急激に欧米化し、
肉や乳製品など動物性製品や、糖質、脂質の摂取量が増加しました。
これらの食品は、腸内環境を悪化させます。
また、添加物や農薬に代表される化学薬品によって、
腸内の菌も死んでいきます。
そこで、今話題となっているのが、腸内フローラ。
この腸内フローラの検査結果に基づいて、
腸内環境を整える。
こんな医療が出てきました。
実は、乳酸菌にも200種類以上あって、
個人に合うもの、合わないものがあります。
だから、健康のためと思ってせっせとヨーグルトを食べていても、
その菌があなたに合っていない可能性も大いにあります。
そもそも乳製品自体、日本人に合っていないのですが、、、
(日本人の90%以上は、乳糖不耐症といって、乳製品を分解する
酵素を持ち合わせていません。)
今の医療では、どの乳酸菌が自分に合うか、まで出すことが
できるのです。
また、遺伝子検査も身近なものになってきましたね。
自分の生まれ持った特徴を知ることで、
最短距離で治療ができる。
つまり、Aを試して、効果がなければBを試して、、、
というような遠回りをする必要がなくなります。
ひとそれぞれ、体質が違うように、
悪いところも違う。
だから、それに合わせた治療をする、というのはとても理にかなっている、
と思うのです。
「〇〇を食べたら~が治る」とか、
「〇〇ダイエット」
「〇〇で便秘が治る!」
のように、魔法のような食品は存在しません。
そういった小手先のテクニックに踊らされるのはもうやめましょう。
「現在の自分の状況を知る」
「自分にあったものを知る」
というのが、これからの健康の出発点ではないでしょうか。