ほとんどの人は秒単位で時間を節約し、
年単位で時間を無駄にしている
この言葉を最初に聞いたとき、
心当たりがありすぎて、大爆笑したことを覚えています。
会社員をやっていた時、私の将来これでいいのかな、と
思いながら、目の前の仕事を一生懸命やっていた状況が
ドンピシャ。
同じようなことを感じたことがある人は多いのではないでしょうか。
人生において最大の時間の無駄とは、慣性であり、
今やっているからという理由だけでやり続けることです。
これを、ピーター・ドラッカーが言い直すと、
「もともとやるべきでなかったことを能率・効率よくやるほど無意味なことはない。」
となります。
つまり、時間の使い方が上手くなる、とは、
目の前のことを効率良くやることではなく、
「大切なことを大切にする」ということ。
つまり、まず、自分にとって重要なことは何か、「自分の価値観」
をはっきりさせることです。
それでも可能性は無限大
今あることを手放してからでないと、新しいものが入ってきません。
苦しみは、今あるものが永遠に続く、と考えることから始まります。
でも、この世の真理はそうではありません。
万物は変化するのです。
形があるものも、いずれは壊れる。
この事実を受け入れようとしないため、苦しみが生まれます。
この世界の可能性は、無限大。
今あることを手放したとしても、無限大-1。
まだまだ無限大です。
この世の最大の発明は、「死ぬこと」。
死なないと、次の世代が生まれてこれません。
次の人にこの世界を譲らなければならないのです。
ゼロベース思考
今やっていることは、自分にとって必要なものだろうか。
そんな時役立つのが、ゼロベース思考。
「これがもしなかったら、一から同じものを作るだろうか。」
「今これもやっていなかったら、もう一度同じことをするだろうか。」
もしそこで「No」という答えが出たら、
思い切ってやめる。
やめてみる。
自分の人生を、ゼロベース、白紙から考えてみる。
本当に成功する人は、まず、本当はどうしたいのか、を考えてから、
どうやったらできるか、を考える、といいます。
執着と煩悩から解放される
執着とは、そのものを自分自身の一部にしようとすること。
そのものを自分自身のアイデンティティーとすることをいいます。
「この環境があるから私なんだ」
「これを持ってるから私なんだ」
逆にいうと、
「お金がないから、もうだめだ」
「この家を失ったから、人生はおしまいだ」
でも、この認識は間違っています。
正しくは、あなたがいるから、環境があるのです。
環境を作っているのは、あなた自身です。
ものはあなた自身ではありません。
執着があるから、煩悩が生まれる。
エゴが今の環境の中にアイデンティティーを求めてしまう。
エゴが恐怖を生み出します。
しかし、ものはものであって、自分自身ではありません。
自分自身の身体さえも、自分のものではありません。
何かに依存しないこと。
執着しないこと。
実際、人間は何も所有できないのかもしれません。
この世は思い出デパート。
この世でいっぱい思い出をつくること、そのために生まれてきました。
死ぬときに、なにかを持っていくことはできません。
でも、思い出は持っていくことができます。
自分のために、思い出をつくる。
他人のために、思い出をつくる。
どれだけ思い出を作れたかで人生の充実度は決まる。
私たちが生きているのは、
過去でもなく、未来でもなく、今だけ。
楽しみましょう!