有機JASマークって知ってる?
「オーガニック」「有機栽培」
聞いたことがあるけど、
なんとなーく知ってるようで知らない。
なんで「オーガニック」がいいの?
なんで「有機栽培」がいいの?
あなたはそんな疑問を持っていませんか?
私は、野菜や肉を買うなら、オーガニックや有機栽培を断然おススメします。
農薬や、化学肥料など余分なものを身体に入れたくないからです。
それに、なんといっても美味しい!!
さて、オーガニックを語るうえで、まず知っておいてほしいのが
「有機JASマーク」。
有機農産物に関しては、
「農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律」(JAS法)により
その定義が定められています。
「有機農産物」、「有機野菜」等と表示するためには以下3点の条件があります。
- 農薬や化学肥料は原則として使用しないこと。(ただし、農薬物に急迫または重大な危機がある場合であって、通常の有機農産物に係わる防除方法のみでは有害動植物を効果的に防除できない場合に限り、有機農産物の国際基準に準拠した30種類の農薬の使用は認められています。)
- 種まきまたは植え付けの時点からさかのぼり2年以上(多年生作物にあっては、最初の収穫前3年以上)、禁止されている農薬や化学肥料を使用していない水田や畑で栽培されていること。
- 有機農作物の生産者は、以上の要件を満たし、生産から出荷までの生産工程管理・格付数量等の記録を作成していること。
簡単に言うと、農薬や化学肥料を2年以上使用していない、ということなのです。
化学物質を避けるなら、有機栽培!
「オーガニック」も、「有機」を訳したもので、同義だと思って構いません。
有機JASマークができる前、有機はいわば自己申告制でした。
そこで、きちんとした基準を作ろうということになったのです。
有機JASを取得しなければ、有機栽培と表示することはできません。
野菜の99%以上は農薬を使用している
現在スーパーやデパートで売られている野菜は、
ほぼすべてが農薬や化学肥料を使用している、と考えてください。
だって、日本の有機栽培の農産物の割合は、まだ0.2%なんですから。
そして、日本の農薬使用量は世界第3位。
詳しくは こちら
でも、スーパーで野菜を手に取りながら、
「これ、農薬使ってるのよね~」と想像することは、難しい。
でもね、その農薬、確実に土壌を汚染しているのです。
農薬の元は、枯葉剤?
農薬や化学肥料は、いわば「人工的なもの」。
考えてみれば、戦前までは農薬なんてものは使用しておらず、
肥料といえば、「人糞」でした。
日本で本格的に農薬や化学肥料が使用されはじめたのは、第二次世界大戦後。
世界的な農薬・化学肥料メーカーといえば、
「バイエル」「モンサント」や「ダウ・デュポン」。
もともと、「バイエル」「モンサント」「ダウ」「デュポン」は別の会社でしたが、
このところ大規模な再編が進み、2016年にそれぞれ合併が成立しました。
現在使用されている農薬の元となるのは、
第二次世界大戦中に毒ガス兵器用に開発された
化学物質の流れをくむ有機リン系農薬などの殺虫剤、
その後ベトナム戦争でも使用された枯葉剤の流れをくむ除草剤などです。
それもそのはず、モンサントは、ベトナム戦争の枯葉剤を作った会社。
「環境最悪企業」とも言われています。
(バイオメーカーの実態について知りたい方はぜひ読んでみてください)
戦争が終わり、化学兵器を作る必要がなくなった化学メーカーは、
それを農薬や除草剤に転用することを思いつたのです。
もちろん毒ガスや枯葉剤より毒性は低いですが、
農薬をそのまま飲んで自殺する人がいることでも分かるように、
神経毒なので発がん性、催奇形性、変異原性などが指摘されています。
微量で長期間さらされた場合の慢性の中毒性もあるので、
さまざまな酵素の働きを阻害し、うつや記憶力、知力の低下、
記憶障害などになる危険性もあるそうです。
だから、小さいお子さんがいる家庭には、特に有機栽培をおすすめします。
でも、なんてことはない、60年前の農業に戻っただけなんですが。
ここ60年が、異様なだけ。
変な方向に逸れてしまった。
でもそれを戻すのに大変な労力がかかる。
もしスーパーで有機野菜を見つけたら、
ぜひ買って、農家さんを応援してあげてくださいね。
その行動が、未来の子供たちに繋がるのですから。